ニュースを見ていて「不作為」という言葉を見つけふと考えた。
辞典によると
不作為=法律で、あえて積極的な行為をしないこと。
…とある。
もう少し具体的に言うと、路上に倒れている病人を見捨てたまま通り過ぎるなど、現在の事実・事象に対して積極的に働きかける行動をとらず、それらの事実・事象を放置すること。だそうだ。
ここまで分かりやすいものでなくとも、行政の不作為を問うニュースなどは連日のようにあり、度々耳にする言葉ではあったが、主に法律関係の言葉であるという認識はなかった。
その本来の意味とは別に、世の中には不作為が溢れていると思う。
仕事をしていても。
プライベートにおいても。
無責任と言い換えてもいいかもしれない。
例は挙げない。が、共通するのはどこかに、
自分は悪いことはして【は】いない
(必要なことは何もしてないのだからある意味当然だ)
…なのに、何でこんなに大変なの?
又は…のに○○なのは××のせいだ!△△だから仕方ない。
…という感情が潜んでいることだと思う。
(潜んでいない場合もある(苦笑))
子供ならば、良い子にしているだけでも良いだろう。
しかし我々は大人だ。
このような事を並べ立てる前に、どこかに自らの不作為がないか省みなければならないだろう。言い訳は不要だ。すべきことをしていれば助けもあるかもしれない。不作為があまりに多ければ、助けがなくてもそれこそ仕方ないのかもしれない。
何かをすることは大変だ。
だけども、何もしないで大変になって後から嘆いているだけになるのは嫌だ。
同じ大変なら前者だ。
仕事においても。
プライベートにおいても。
自戒の念もこめつつこの辺で。