本日の日本農業新聞によれば、JAの改革でJA全農が株式会社化され協同組合でなくなれば、独占禁止法が適用され、共同販売・共同購入ができなくなる恐れがあるとの記事があった。
もし、そんなことになれば販売面はもちろん、物流面でも様々な影響がでてくるでしょう。さすがに言いたい事は山ほどあります、出てきます。
そもそも細かな(関わるものにとっては大きな問題ですが)ことはさておき、一般的には小規模な故に非効率な部分が多いとされる我が国の農業にとって、共同販売・共同購入のような規模のメリットが期待できる仕組みが単純に禁止ということになってしまえば、何のための規制改革?本末転倒なのでは?と思わずにいられません。
少なくとも物流に関しては、共販であろうがそれ以外の販売方法であろうが、なるべく規格化・統一化されたものができれば流通の様々な場面で効率化が可能になり得ます。この改革の弊害で各個都合のみの物流がいたるところで出来上がってくるなんてことになれば、全体では確実にパフォーマンスは落ちるでしょう。
共販や効率の話しとはちょっと別になりますが、花にしても野菜にしても、四季折々、バラエティに富んだものを楽しめるのは素晴らしい日本の文化です。
失ってから分かるでは遅い。おのおの意見はあると思いますが、変えるべき部分と守るべき部分。
そこをしっかり議論し見極めた規制改革を期待したいです。